2014年08月28日

借金 - 教会建築物語

借金

 さて、手持ちの積立金1千万円に、呉信愛教会からの応援献金100万円、匿名氏からの献金や今年1年分の利息などを加えると約1200万円が確保されました。あと2300万円です。ところで資金集めは自ずと次の4つの方法が考えられます。
 まず第1番目は何といっても、われわれ信徒の献金です。私たちが精一杯努力せずして、他に援助を求めることは許されません。2番目は、当教会にゆかりのある方々、かつて当教会に在籍し、現在は他教会へ移った信徒や、教会を離れていった人々からの献金です。ざっと調べただけでも5、60人はいそうです。3番目は、神戸教区を中心とした全国の聖公会の教会からの援助です。そして4番目は借金です。
 それでは順序を無視して、この最後の借金から話を進めましょう。本当は借金などというものは、全ての献金を集計して、最後にそれでも足りない分を借金で、と考えるものですが、われわれ信仰薄き者は、到底これだけのお金は集まらないだろうから、借りられるところからとにかく借りようということになりました。といっても借金は借金、いつかは返さなければなりませんから、自ずと限度があります。借金してでもとにかく建てよう、と皆が燃えているうちはいいのですが、いざ建ってその熱気が次第に醒め、借金の重荷だけがのしかかって、会計さんが四苦八苦しているという教会の話をときどき耳にします。そんなことにはならないためにも、借金は少なければ少ないほどいいのですが、返済能力から逆算してせいぜい500万円、精一杯無理して7、800万円が限度で、ここまでくると少々やけくそ的雰囲気が漂います。
 そこで早速、かねてより噂に聞いており、もはやわれわれの予算に半ば組み込んでいた管区からの借入金についての作業に取りかかったのですが、送られてきたその「手引き」を読んでみんなー瞬「ウーン」と唸りました。といってもそこに書かれていたことは、とりたてて珍しいことや特に厳しいことが書かれていたわけではないのですが、余りお金を貸したこともなければ借りたこともない者にとっては、あらためて借金というものは厳しいものであることを再認識させられました。まず、融資を受けるものは、所属教区主教及び常置委員会の了承を得たうえ、その目的、申請書、返済申請書、工事計画書、設計図、工事見積書、資金計画書を添えて提出、融資限度は500万円、年2回の委員会の審査で融資が決定すれば、返済は年3.5%の利子を含めて10年以内に返済のこと、延滞した時は年利5%の延滞利子が付加、そして最後に返済完了時には、応分の感謝献金をお献げする、と明記されていました。 出来れば無利子で、返済期間も20年ぐらい、などと虫のよい期待を抱いていたわれわれにはかなり厳しい条件でしたが、もうーつがっかりしたのは、昨年申請した教会が全国で6件もあって、現在も認可が下りるのを待っており、 今年も何件かの申請が来ているので、出来るだけ早く申請書を提出せよとの事でした。この調子では今年は勿論、来年も怪しく、今すぐ申請してもいつ認可されるか分かりません。しかし背に腹は変えられず、早速ありあわせの書類を揃え、ロンドン帰りの主教さんや常置委員さんのご協力を得て8月に申請を終えました。あとは神様に祈るのみ。といっても各教会も同じ神様に祈っている事でしょうから、神様も大変です。結局我々は、借金が下りるまでの間、どこかで又借金をしなければならないようです。

( 神のおとずれ・1988年11月号 )

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